【ソウル28日聯合ニュース】国内主要企業の景況判断指数(BSI)見通しが2か月連続で基準値を超えたが、上昇傾向が鈍化し、今後の景気は楽観し難いものと分析された。
 全国経済人連合会(全経連)が28日に明らかにしたところによると、600大企業の6月のBSI見通しは100.2と集計された。5月(103.8)から3.6ポイント低下し、5か月ぶりに下落に転じた。
 BSIは100を基準に、これを超えた分だけ今後の景気を楽観的にとらえる見方が多いことを意味する。BSIは1月に52.0と底を打った後は上昇を続け、4月には11か月ぶりに100ラインを回復した。
 全経連は6月の見通しが不安定な様相を呈したことについて、一部金融指標が安定をみせ、実体経済の不振も和らぎ景気改善が期待されるものの、まだ経済全般に不確実性が残っているためと分析している。また、上半期に集中していた財政執行が下半期には相対的に減るとする見通しと、今後の企業構造調整への懸念も上昇を鈍らせる要因とみている。
 部門別では、採算性が102.3から97.4に下落、好転に転じてから1か月で再び不振に転じた。ウォン高と原材料価格の上昇が採算性見通しにマイナス影響を与えたと分析された。内需も108.2から106.0にやや下落したが、輸出は103.0から104.1に上がり、5か月連続での上昇となった。
 産業別では製造業が100.0、非製造業が100.5、重化学工業が102.9と100を超えたが、軽工業は90.1と100を下回った。
 一方、5月のBSI実績は100.9で、5か月連続の上昇をみせた。100を超えるのは12か月ぶりとなる。
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