五嶋龍=(聯合ニュース)
五嶋龍=(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】21歳の日本人バイオリニスト、五嶋龍が27日にソウル「芸術の殿堂」コンサートホールで初の来韓公演を行った。
 17歳年上の姉、五嶋みどりと同じく3歳でバイオリンを初め、7歳のときに札幌でパガニーニの「バイオリン協奏曲第1番」を協演、華々しくデビューした。その後、日本国内だけでなく世界の音楽界の注目を集めてきた。
 五嶋龍は公演を前に応じた電子メールインタビューで、「新しい聴衆に会うのはいつもチャレンジング。韓国の聴衆は非常に熱狂的だという話を何度も聞き、今回の演奏を特に楽しみにしている」と話した。
 韓国の聴衆は、彼がよく知られた青年バイオリニストであることに加え、著名なバイオリニスト・五嶋みどりの弟という点でも注目している。家族全員が音楽をするため、生まれた瞬間からいつも楽器演奏の音に囲まれて育ったという彼は、家族から非常に多くの教えを受けた。バイオリニストの母親の忍耐心と着実な教えがあったからこそ、今の自分があり、また姉も常に側で自分に影響を与えるお手本だったと話した。
 10歳でニューヨーク・デビューした姉は「怪物」、7歳で初舞台を踏んだ自分は「神童」と呼ばれた。だが、彼はその呼び名には同意できないという。「姉は確かに神童です。姉は生まれ持った才能に努力を加え、大きく発展しました。ですが、僕は才能より音楽家になるしかない環境で育ったおかげで成長したケースだと思います」。
 彼が音楽と生き方を成熟させていく姿は、日本のテレビ番組で10年間にわたり毎年夏に放映された。それほど大きな国民的関心を向けられることにプレッシャーはないのだろうか。
 五嶋龍はこの問いに対し、テレビに映るイメージが実際と同じとは限らず、そういう意味で大変な面もあるとしながらも、「音楽家は聴衆の愛を受けてこそ存在意味があるので、感謝しています」と話した。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0