【ソウル28日聯合ニュース】南北海運合意書に基づき韓国船舶が北朝鮮海域を航海した回数が、北朝鮮船舶が韓国海域を通過した回数の約29倍に達することがわかった。
 統一部が27日に明らかにしたところによると、2005年8月の同合意書発効からことし4月までに、韓国側船舶は片道基準で北朝鮮海域を3万532回通過し、北朝鮮側船舶は韓国海域を1049回通過した。
 韓国側船舶の北朝鮮海域運航回数は2005年8~12月が2207回、2006年が8370回、2007年が1万1668回と増加したが、李明博(イ・ミョンバク)政権初年度の2008年には7183回に減少した。ことし1~4月は1104回にとどまる。
 北朝鮮側船舶の韓国海域運航回数は2005年8~12月が45回、2006年が128回、2007年が361回、2008年が399回と増加を示した。ことし1~4月は116回と集計された。
 一方、北朝鮮船舶の済州海峡通過回数は、2005年8月からことし4月までで合わせて619回に達する。政府当局者は、南北海運合意書に基づく南北航路帯運航回数は韓国側が絶対的に多いが、北朝鮮船舶が済州海峡通過による航路短縮で得た累積利益は35億ウォン(推定値)に達し、北朝鮮の利益も少なくないと話している。
 南北海運合意書は、南北海上航路帯を設定し南北間の海運協力を制度化したもの。韓国政府が26日、海上・空中で大量破壊兵器とそれに関する物資の運搬を遮断する大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)への全面参加を決定したことから、北朝鮮が南北海運合意書を維持するかどうかに関心が集まっている。
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