シャープ司令官は、北朝鮮はさらなる譲歩と食糧をはじめとする経済的支援を受けようと、米国だけでなく全世界の注目を集めるため挑発を行っていると説明。こうした方法では、北朝鮮が望む方向に事態は進まないと強調した。その上で「国際社会は北朝鮮が本当に援助を望むなら手を差し伸べるが、今の北朝鮮指導者らはそうせず、自身の安全と危険、体制保障ばかりを気にして国民には気を配っていない」と批判した。
また、北朝鮮はミサイル能力があり韓国との隣接地域に大砲施設を備えているが、これは非常に脅威的だとし、北朝鮮に挑発をやめるよう重ねて促した。
最近一部で主張されている、韓国のミサイル射程距離を300キロメートルに制限する韓米ミサイル指針の改正については「北朝鮮の長距離ミサイル発射能力と韓国ミサイルの射程距離は無関係」だとし、否定的な立場を示した。韓国は戦区ミサイル防衛やイージス艦など適切なミサイル防御体系を備えており、米国はこれを支援できるシステムを持っていると述べた。
一方、韓国軍のアフガニスタン派遣論争に対しては、費用または兵力を支援するか、装備だけを支援するか、そのすべてを支援するか、多くのオプションを検討していると説明、「これに向け米国だけでなく北大西洋条約機構(NATO)軍とも協議するものと承知している」と述べた。アフガンは指導的国家の経済支援と立派な軍隊が必要だが、韓国は指導的国家のひとつだと言及した。
2012年4月17日となっている韓国への戦時作戦統制権移譲時期をめぐる論争については「移譲は韓米同盟のための正しい措置」だと主張し、予定通りの移譲を改めて確認した。これにより韓国軍と韓米連合の戦力はさらに強まるものと強調している。また、「移譲後に米軍が韓国を去るという懸念も事実でない」と述べた。
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