金融監督院の非常統合状況室で、金融市場動向について説明を聞く李大統領=30日、ソウル(聯合ニュース)
金融監督院の非常統合状況室で、金融市場動向について説明を聞く李大統領=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル30日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は30日に金融監督院で主宰した非常経済対策会議で、企業の構造調整に関連し「構造調整を行うべき企業が迅速に構造調整を終えてこそ、堅実な企業が生き残ることができる」との考えを示した。
 青瓦台(大統領府)の李東官(イ・ドングァン)報道官によると、李大統領は、まだ世界的な経済危機は進行中だが、経済指標が最近やや改善され海外の金融機関が肯定的な評価をしているという理由で、「少しだけ粘れば構造調整を免れる」と考えている企業もあり得ると指摘しながら、このように述べた。
 李大統領は「消極的で短期的な判断をせずに政府の構造調整責任者らが体を投げ出す犠牲精神と歴史的認識を持ち、結果で評価を受けるという姿勢で臨んでほしい」と要請した。判断が難しいことは事実だが、愛情を持ちながら冷徹な判断で決断を下すしかないと述べ、限界企業の整理の必要性を重ねて強調した。
 また、韓国経済に対する一部の肯定的な見通しが示され、景気回復に対する期待感が出始めたことで警戒を緩める兆しもあるが、まだ危機状況が進んでいるため緊張感を緩めてはならないとした。こういう時こそ企業が技術や部品素材の開発に向け血のにじむ努力を行うべきだと述べた。
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