【ソウル29日聯合ニュース】青瓦台(大統領府)は29日、国会議員再選挙で与党ハンナラ党が国会議員議席数を1つも占めることができず事実上完敗したことに対し、公式の言及を自制しながら「地域選挙に大きな意味を置かない」との反応をみせた。
 李東官(イ・ドングァン)報道官は、聯合ニュースの電話取材に対し、選挙結果に関する公式論評はないと述べた。李明博(イ・ミョンバク)大統領も、官邸でテレビの開票速報を見守ったが、結果について特に言及はしなかったと伝えられた。
 ただ、青瓦台内部では、懸念していた最悪のシナリオが現実となったことに沈痛な表情を隠せず、意図的に意味を置かないという雰囲気だ。ある中核側近は、ある程度予想はしていたが5選挙区完敗という結果には困惑していると述べた。最低でも1席は獲得できると期待していたため悔いが残るとしたが、最初から有利な選挙構図ではなく、再選挙は地域的な性格が強いため、大きな意味を持たせる必要はないと判断されると強調した。
 青瓦台は、与党の惨敗で与党勢力内に人的刷新論が浮上するとの一部の見方に対し、拒否感を示している。ある関係者は「選挙結果と与党勢力の改編を連結させるのは理屈に合わない。年初から経済危機、南北関係問題など困難な状況が続いているが、安定的に対処しており、現状として改編の需要はない」と切り捨てた。
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