会談する李大統領とラブロフ外相=25日、ソウル(聯合ニュース)
会談する李大統領とラブロフ外相=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル26日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は25日、北朝鮮を経由するガス管を利用したロシア天然ガス導入事業について「このプロジェクトが実現すれば北朝鮮に相当額を支払うことになり、北朝鮮に大きな助けとなる」との考えを示した。青瓦台(大統領府)で訪韓しているラブロフ・ロシア外相の表敬訪問を受け述べたもので、こうした協力を通じ関係を改善していけば、北朝鮮を国際社会の一員にするに当たってもプラスになると強調した。同席した李東官(イ・ドングァン)報道官が伝えた。 また李大統領は、ラブロフ外相に対し「今は難しい時期だが、北朝鮮も(この事業に)関心を持つと思われるだけに、説得する努力を傾けて欲しい」と求めた。先の北朝鮮による長距離ロケット発射と開城工業団地特恵撤回通達で南北関係が膠着(こうちゃく)状態にあるにもかかわらず、「相生・共栄」という現政権の対北朝鮮政策基調に基づき協力事業は継続して推進するという意志を明らかにした発言とみられる。これに対しラブロフ外相は、「北朝鮮は容易な相手ではないが、最善の努力を尽くす」と答えた。 李大統領は6カ国協議についても言及し、ロシアのこれまでの役割に感謝を示すとともに、今後も6カ国協議を通じ北朝鮮核問題の解決に多くの役割を務めてほしいと要請した。ラブロフ外相も「6カ国協議の再開に努力を傾ける」と応じた。 北朝鮮の長距離ロケット発射について、ラブロフ外相は「われわれは(そうした行動を)認めない」とし、北朝鮮にロケットを発射させないよう説得作業を行っていたと説明した。特に「われわれの共同目標は朝鮮半島の非核化にあり、朝鮮半島をはじめ北東アジアの安保協力システム構築に努力する」と強く述べた。ただ、北朝鮮は現在、「孤立した要塞」のような状況にあり、金銭的に対応するより問題解決案を模索すべきだと主張し、北朝鮮への制裁には否定的な立場を改めて示した。 このほかラブロフ外相は、23~24日の訪朝時には、ロシアが北朝鮮の衛星を打ち上げる案を提案したが、北朝鮮が「われわれなりにできる」と拒絶したと伝えた。また、アジアで活発になっている多者協力体制、アジア欧州会議(ASEM)首脳会合、東アジア首脳会議(EAS)はもちろん、アジア開発銀行(ADB)にも参加する準備があると述べた。
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