共同会見するラブロフ外相と柳明桓長官=24日、ソウル(聯合ニュース)
共同会見するラブロフ外相と柳明桓長官=24日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル24日聯合ニュース】北朝鮮に続き韓国を訪れたロシアのラブロフ外相は24日、ロシアの技術で北朝鮮の衛星を発射する計画を北朝鮮側に提案したと明らかにした。
 ラブロフ外相は、外交通商部庁舎で同部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官と会談した後、共同記者会見で「平壌を訪れ(北朝鮮関係者と)面会し、ロシアの支援で北朝鮮の衛星を打ち上げる可能性に言及した」と伝えた。ロシアは宇宙の平和的な利用に関するプロジェクトを韓国など多数の国と共同で進めているとしながら、「今後は北朝鮮ともわれわれの提案を検討できるよう期待する」と述べた。
 また、北朝鮮の長距離ロケット発射に対する国際社会の制裁については、「非建設的」と反対姿勢を明らかにした。
 一方、開城工業団地の現代峨山社員を北朝鮮が抑留している問題については、早期に解決すべきだと指摘したが、この問題を6カ国協議と関連させることには反対の立場を示した。「韓国国民の運命をはじめとする人道主義的な問題は他の問題と関係なく早期に解決すべきだ」としながらも、こうした人道主義的な問題を他の戦略的な問題を解決する会談の条件とみなせば、急を要する問題を解決できなくなると主張した。
 また、6カ国協議の早期再開を求めながら、協議参加国は2005年9月19日の共同声明に記されたそれぞれの義務を履行すべきだと述べた。「声明には他の関連国が北朝鮮にエネルギーを供給することになっているが、こうした事案が実現されずにいる」とも指摘した。
 続けて、北朝鮮は今のところ6カ国協議に復帰する用意がないとしながら、「平壌で会談した後、北朝鮮側が共同声明の原則を再確認する準備ができているという感じを受けた」と伝えた。
 ラブロフ外相は、「こうした困難な状況で関連国が軍事的同盟などさまざまな状況をさらに難しくするより、むしろ平和に問題を解決できるよう努めるべきだ」と強調、日本の一角で提起されている核武装論にも真っ向から批判した。
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