【ワシントン20日聯合ニュース】韓国牛肉市場の追加開放を強く要求してきた米国のボーカス(民主党)、グラスリー(共和党)の両上院議員が20日、オバマ米大統領にあてて書簡を送り、韓米自由貿易協定(FTA)の早期の議会批准同意に向けては自動車と牛肉貿易問題を迅速に補完する必要があると促した。 
 両議員は「議会が韓米FTAを支持するためには、成し遂げられるべき作業がある」とし、韓国が国際基準に合わせ米国産牛肉の輸出入業者に対し完全な市場アクセスを保障することが必要だと主張した。また、韓国が自動車貿易部門で非関税障壁を設けていることも、FTA批准において深刻な懸念を醸している部分だと指摘した。パナマやコロンビアと締結したFTAをこの先数か月内に審議できることを期待すると述べると同時に、韓国とのFTAも幅広く支持され批准されるよう、オバマ政権に対し早期の補完作業を求めた。
 このほか、北朝鮮による今月初めのロケット発射と核開発計画再稼動の意思表示は北東アジアの緊張を高めていると言及した上で、韓米FTA批准は韓国との同盟関係をさらに強固にする契機になると強調した。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領が6月中旬に訪米しオバマ大統領とFTA進展に向け協議を行うと予想されていることから、この書簡は、オバマ政権が早めに米国の業界の立場を反映し能動的にFTA内容の補完作業に乗り出すことを促す意味があると受け止められる。
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