【ソウル20日聯合ニュース】来年にも、高付加価値の国産ハイブリッド自転車が登場する見通しだ。
 知識経済部が20日に明らかにしたところによると、政府と自転車業界はグリーン成長産業の一つとして国内自転車産業の再生策を模索している。政府は年内に自転車産業活性化策を設け、来年中に製品を発売したい考えだ。
 現在は高級マウンテンバイク、モーターやナビゲーションが付いた自転車、高級ブランドと連携した自転車などが支援対象として挙げられている。特にハイブリッド自転車は、政府のグリーン成長政策とかみ合い、国内生産基盤が崩壊した自転車産業を立て直す主役として登場する可能性が高い。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領も同日の定例ラジオ演説で、国内の自転車生産が断絶されたことを惜しみながら、「自動車の利用を減らし、自転車の利用を増やす方向は世界的傾向であり、われわれが進むべき道」と強調した。
 国内の現況をみると、年間240万台規模の自転車市場のうち、大半が国内メーカーの海外生産か、海外の高級ブランドなど輸入製品が占めている。純粋に国内で生産される自転車は年間2万台余りにすぎず、専門製造メーカーや部品など関連メーカーも20~30社ほどにとどまっている。
 自転車の国内生産基盤が崩壊したのは、1990年代以降に人件費などが上昇し、低付加価値製品が販売の多くを占める国内市場の構造では利益を出すのが難しくなったため。知識経済部関係者は「低価格品は中国製に比べ競争力が落ちるが、高付加価値製品は勝算がある」とみている。
 一方、知識経済部傘下の技術標準院は先ごろ、電気自転車の利用活性化に向け、モーターの出力など安全基準制定案を設け立法予告した。このほか、損害保険業界は来月末、または6月初めから自転車保険の販売を予定している。
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