【ソウル19日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は18日、韓国が大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)に全面参加することを「宣戦布告」だとして重ねて警告した。北朝鮮の朝鮮中央通信が同日に伝えた。 参謀部報道官は朝鮮中央通信に答える形で、「われわれ革命武力の打撃には限界がない」と述べ、李明博(イ・ミョンバク)政権を名指しし「ソウルが軍事境界線からわずか50キロメートルほどにあるということを、一瞬たりとも忘れてはならない」と脅した。北朝鮮の衛星打ち上げに対し加えようとするさまざまな名目の制裁措置やPSI全面参加などすべての圧力が、北朝鮮への露骨な対決布告、宣戦布告になるとした。 これに先立ち先月30日には北朝鮮の対韓国機関、祖国平和統一委員会が、韓国のPSI全面参加は北朝鮮への宣戦布告だとしながら、「直ちに断固とした対応措置を取ることを厳粛に宣布する」と述べている。 北朝鮮が21日に開城で南北接触を行おうと提案した状況でのこうした脅威的な発言から推し量ると、北朝鮮は開城接触時、韓国側にPSI全面参加か、それとも開城工業団地閉鎖を含む南北関係の全面遮断かの二者択一を要求する可能性が高いと思われる。また、総参謀部報道官の発言が報じられたことは、北朝鮮で最近、南北関係の主要事案において北朝鮮軍部が決定の主導権を握っているという観測を改めて確認させた。 報道官はまた、長距離ロケット発射に対する国連安全保障理事会の議長声明と制裁議論などを指し、北朝鮮に対する対決と戦争が正式に布告されたと主張した上で、「革命武力は6カ国協議合意に縛られることなく、核抑制力を含め国の防衛力を百方に強化する道へと進むことになる」と、核開発努力の強化方針を明らかにした。軍は最初から6カ国協議に何の期待も抱いておらず、韓日米の動きを注視してきたと述べた。
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