【ワシントン14日聯合ニュース】北朝鮮が長距離ロケット発射を非難する国連安全保障理事会の議長声明採択に反発し、6カ国協議への不参加と核開発計画の再推進を宣言したことと関連し、米政府は14日、挑発的な威嚇を中断し協議に復帰するよう北朝鮮に求めた。ただ、北朝鮮を6カ国協議のテーブルに着かせるための新たなインセンティブは提供しないとした。
 ギブズ米大統領報道官は、同日の定例会見で「北朝鮮が核廃棄に向けた6カ国協議への不参加を宣言し核開発計画の再稼動を宣言したことは、誤った方向に向かう深刻な歩み」だと指摘。核兵器の追求を検証可能な方法で放棄しなければ、国際社会の一員には加われないと述べた。その上で、挑発的な威嚇を中断し、国際社会の意向を尊重しながら約束と義務を守るよう北朝鮮に促した。
 また、「6カ国協議は北朝鮮に対し、対話を通じ国際社会の一員に加われる最上の道を提示してきた」としながら、米国は北朝鮮や周辺国との6カ国協議を通じ緊張を和らげ、朝鮮半島から核兵器をなくすために協力する準備ができていると強調した。
 一方、米国務省も北朝鮮に6カ国協議復帰を重ねて促しながら、米国と国際社会は同協議を非核化の進展を果たす最上の枠とみていると伝えた。同省のウッド副報道官は「安保理議長声明も、6カ国協議の早期再開と検証可能な朝鮮半島非核化、2005年の共同声明に対する完全な履行を促したもの」だと指摘した。
 ただ、北朝鮮を協議に復帰させられる新たなインセンティブがあるかとの質問には「北朝鮮は6カ国協議でさまざまなインセンティブの提供を受けた」とし、追加のインセンティブを提供する意思がないことをほのめかした。
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