【ソウル13日聯合ニュース】盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)氏が、前職大統領夫人として検察調査を受けた2番目の人物という汚名を着ることとなった。
 権夫人は11日、朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長から100万ドルなどを受け取った疑いで釜山地検に出頭を求められ、調査を受けた後に帰宅した。前職大統領の夫人が検察の調査を受けたのは、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領夫人の李順子(イ・スンジャ)氏に続き2人目。李夫人は全元大統領の不正資金事件に関連し、2004年5月に参考人として大検察庁(最高検察庁に相当)に出頭、4時間半にわたり調査を受け帰宅した。
 しかし平素のイメージを考えると、権夫人に対する取り調べはより衝撃が大きいとみられている。権夫人は2002年12月、夫が大統領に当選した直後、「夫が政界に入るときの初心を忘れずに生きてくれれば。初心を守るためにともに努力する」と述べたが、自らが不正疑惑に関わり検察の調査を受ける結果となった。
 権夫人は高校中退後、釜山で会社勤めをしていた際に公務員試験の勉強中だった盧前大統領と出会い、2年間の交際の末1973年に結婚した。大統領夫人になる前は平凡な主婦として暮らしていた。
 夫の政界入りには反対で、盧前大統領が国会5共非理(新軍部政権の政治資金・政経癒着問題)聴聞会を通じて名が知られ、インタビュー要請が殺到すると「政治家は夫だ」としてこれを拒否した。
 権夫人は盧前大統領が3党合党を拒否し議員職を退き、第14代、第16代総選挙と釜山市長選挙に相次ぎ落選した際、黙って側についていた。大統領選挙の遊説の際にはひっそりと夫に随行していた。
 大統領選挙中、権夫人の父親の左翼経歴が物議を醸した際、盧前大統領が「大統領になるといって妻を捨てろということか」と述べたのに対し、権夫人は「この一言が政治家の妻として経験してきたすべての苦痛を償ってくれるような気がした」と感謝の言葉を口にしていた。
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