李大統領はこの席で、最近の世界的経済危機克服案について言及し「世界各国と共助すべきだが、ASEAN10カ国と地域共助を緊密に維持することが何より重要だ」との考えを示した。また、7~8日にバンコクで開かれた韓国・ASEAN間自由貿易協定(FTA)第25回交渉で投資部門の交渉が完了したことについて「域内投資だけでなく自由貿易活性化に寄与するものと期待される」と強調した。
これに対しアピシット首相は、韓国の1997年の通貨危機克服に成功した経験と底力に敬意を表するとともに、今回の韓国とASEANの首脳会議が域内経済協力関係を1段階発展させる契機となることを願うと述べた。また、ことしは「タイ投資の年」だとし、グリーン技術や再生可能エネルギーへの韓国の積極的な投資を希望するとともに、これに向け早期に韓国内に投資窓口を開設する考えだと紹介した。
アピシット首相はこのほか、6月に済州島で開催される韓国・ASEAN特別首脳会議に触れ「タイだけでなくASEAN地域のためにも、格別な意味がある」と評した。タイでは韓流ブームが起きており、期間中に夫人とともに島内の有名ドラマロケ地を訪問したいと伝えた。
李大統領は「タイは朝鮮戦争に参戦し自由と民主主義を守るため犠牲になった、ありがたい国」だと評したほか、自身が現代建設入社後に初めて赴任した土地だと紹介し「格別な縁を大切に考えている」と述べた。
李大統領の就任後、タイとの首脳会談は今回が初めて。
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