最高人民会議の初会議(北朝鮮・朝鮮中央通信)=10日、ソウル(聯合ニュース)
最高人民会議の初会議(北朝鮮・朝鮮中央通信)=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル9日聯合ニュース】北朝鮮は9日に第12期最高人民会議(国会に相当)初会議を開き、金正日(キム・ジョンイル)総書記を国防委員長に再推戴し、ナンバー2の張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党中央委員会行政部長を国防委員に初選任するなど、国防委員会を大幅に補強した。また、1998年以降11年ぶりに朝鮮社会主義憲法を改正したが、同日午後11時現在、改正内容は公開されていない。
 平壌の万寿台議事堂で開かれた会議では、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が党中央委員会と党中央軍事委員会の提案を受け、金総書記の国防委員長再推戴案を上程、満場一致で通過させた。これにより、1998年と2003年に続き金正日第3期体制が公式に発足した。
 会議では特に、金総書記の提議を受け、金総書記の義弟でありナンバー2の張行政部長を含め、今回の長距離ロケット発射の立役者となった朱奎昌(チュ・ギュチャン)党軍需工業部第1部部長、朱相成(チュ・サンソン)人民保安相、金正覚(キム・ジョンガク)総政治局第1局長に対し、新たに「選挙」を行ったと、朝鮮中央通信が伝えた。
 北朝鮮最高人民会議はことしの予算収入計画を昨年度の予算収入決算額より5.2%増額、これは北朝鮮の通貨で4826億ウォン(約34億5000万ドル、1ドル=140ウォン適用)ほどと推算された。国防予算は昨年と同様に予算総額の15.8%を配分、762億5000万ウォン(約5億4500万ドル)に達する見通しだ。
 北朝鮮は特に、ことしの都市経営部門の支出を11.5%増額することを決め、一時は張行政部長が担当していた首都建設部の役割を強化した。「強盛大国」建設目標に掲げる2012年までに平壌を大々的にリモデリングする事業を強く推し進めることが予想される。
 金総書記は同日、会議場に入る際に左足を軽く引きずっており、10分ほどかけて主席団に登場した。主席団では立ったまま両手を上げて拍手する場面もあったが、左手は依然としてややむくんでおり、動かし辛そうなようすをみせた。会議には最高人民会議代議員687人のうち、663人が出席した。
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