答弁に立つ尹増鉉長官=9日、ソウル(聯合ニュース)
答弁に立つ尹増鉉長官=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル9日聯合ニュース】企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官は9日、先制的な景気浮揚と外貨流動性の確保により、第2次金融危機の可能性はないとの見通しを示した。国会で行われた対政府質問で、第2次金融危機の能性を問うハンナラ党議員の質問に答えたもの。両面性を持って市場状況を鋭意注視すべきだが、第2次金融危機は予想していないと述べた。
 現在の経済状況については「いくつかの部分で肯定的なシグナルが出ているのは事実」とし、鉱工業生産とサービス生産が前月に比べ上昇し、為替相場や株価も比較的安定しているのは、肯定的シグナルと言えると評価した。その上で、まだ全体的には輸出と内需の不振が続いていると述べ、世界経済の見通しは引き続き下方修正されており、楽観も悲観も難しい状況だと診断した。
 韓国の財政健全性に関しては「非常に良好」と積極的に主張した。追加補正予算の編成後、国家債務比率を国内総生産(GDP)の38.5%と予想したが、その後、GDPが増加し35.6%に下がったと説明した。また、財政健全性対策の一環として「今後、景気が上向けば増税も行う」とし、可能な限り早期に財政を健全化する考えを示した。
 尹長官は「今後の国家債務増加に伴う財政健全性への懸念がある。追加補正予算編成時にこうした部分を考慮した」と説明するとともに、租税減免の内容をみると、不合理な減免や、課税とされるべき非課税が多いと評価した。
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