【ワシントン8日聯合ニュース】オバマ米政権は、韓国政府が北朝鮮の長距離ロケット発射を受け大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)全面参加を宣言すると伝えられたことに対し、基本的に歓迎の意向を示している。
 米国務省当局者は8日、韓国のPSI全面参加方針に対する立場を問う聯合ニュースの質問に、「韓国の計画を歓迎する」と答えた。まだ韓国政府の公式発表が出ていないだけに、歓迎の意を示すことで米国の公式立場を伝えた。
 2003年にPSIの提唱を主導した米国は、韓国の全面参加を密かに期待してきたが、進歩派の金大中(キム・デジュン)政権、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時には表立って全面参与を要求することはなかった。
 PSIは、核兵器を含む大量破壊兵器の積載が疑われる船舶をPSI参与国の領海で調べられるようにするもので、北朝鮮と最も近い韓国が参加するなら、米国は大量破壊兵器の拡散阻止に向けた重要な「初動拠点」を確保する形になる。
 これと関連し、ワシントンの外交消息筋は「PSI参加に関して韓国政府と協議しようという要請はまったくなかった」とし、これは協議の対象ではなく韓国政府が決定し、通知しさえすれば済むものだと説明、PSI全面参加計画が韓国の独自の判断で進められる点を強調した。
 一方、米議会を代表する知韓派のひとりであるロイス議員(共和党)は先ごろ声明を通じ、「北朝鮮の核拡散行為などを防ぐには韓国がPSIに加入する必要がある」と主張した。
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