鄭相文元秘書官。3日撮影=(聯合ニュース)
鄭相文元秘書官。3日撮影=(聯合ニュース)
【ソウル7日聯合ニュース】盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の有力後援者、朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長の政官界ロビー疑惑について、捜査を担当する大検察庁(最高検察庁に相当)中央捜査部は7日、鄭相文(チョン・サンムン)元青瓦台(大統領府)総務秘書官を逮捕した。盧前大統領の周辺の疑惑に対する捜査が勢いづくことになりそうだ。
 盧前大統領と同郷の鄭元秘書官は、2003年11月から2008年2月まで総務秘書官を務めた主要側近で、盧前大統領に関連して次々に報じられる疑惑を解明する人物とみられている。検察が逮捕令状まで取り鄭元秘書官の身柄を確保し自宅と事務室の家宅捜索を行ったのは、事実関係の確認がある程度終わり、容疑を立証できると自信があるからだと受け止められる。
 検察などによると、朴会長が盧前大統領の姪(めい)婿に500万ドルを貸すにあたり、鄭元秘書官が電話で仲介したとされ、一部ではこれが盧前大統領のための資金だったという疑惑も提起されている。これに関連し、鄭元秘書官が2007年8月に朴会長と、盧前大統領の後援者として知られる姜錦遠(カン・グムウォン)チャンシン繊維会長の3人で会合した際、退任後の盧前大統領の支援問題について話し合ったとも伝えられる。検察はひとまず、鄭元秘書官を朴会長から金を受け取った疑いで逮捕してから、500万ドルの捻出(ねんしゅつ)過程と資金の性格、姪婿から頼まれて取った実際の行動などを幅広く追及することになりそうだ。
 また大田地検も6日、姜会長を呼び17時間にわたり厳しく調べた。
 鄭元秘書官と姜会長に対するこうした検察の動きから、盧前大統領まで進むための前段階という解釈も説得力を帯びている。近く500万ドルの流れも明るみになる見通しで、検察内外では、この資金の目的次第では早ければ来週にも盧前大統領が調べを受ける状況にまで発展する可能性もあるとみている。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0