【ソウル3日聯合ニュース】韓米共同研究陣が、遺伝子を操作したウイルスと高効率の陰極材料と陽極材料を利用し、環境にやさしい高出力リチウム2次電池の開発に成功した。
 米マサチューセッツ工科大学(MIT)と韓国科学技術院(KAIST)の研究陣は2日、自然界に大量に存在し、人体に無害な厚さ10ナノメートルのウイルス「M13」の遺伝子を操作することで高効率の両極材料を大量生産し、これに電気伝導度が優れたカーボンナノチューブを付け、高出力リチウム2次電池を製作したと明らかにした。

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 この研究にはMIT材料工学科博士課程に在学中のイ・ユンジョンさんとイ・ヒョンジョンさんが共同第1著者として、KAIST新素材工学科のカン・ギソク教授が共同研究者として参加した。研究結果は3日付の米科学誌「サイエンス」に掲載された。

 リチウム2次電池は現在、携帯電話、ノートパソコンなどに広く使われており、ハイブリッド電気自動車などの動力源や電力貯蔵システム用大型電池の中核技術としても注目されているが、充電容量の寿命、出力密度、安全性などさまざまな面で解決すべき課題が残っていることから関連研究が世界中で競って行われている。

 研究陣は、電池にはリン酸鉄と電気伝導度が高いカーボンナノチューブがつながった電極素材が使われ、出力特性が既存の電池に比べ10倍近く向上したと説明している。


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