【ソウル2日聯合ニュース】政府と金融圏が、円建て融資を受け円高で苦境に陥った企業に対する支援に本腰を入れる。中小企業庁は2日、ソウルの銀行会館で開かれた中小企業金融支援委員会で、洪錫禹(ホン・ソクウ)庁長、中小企業銀行の尹庸老(ユン・ヨンロ)頭取、ウリィ銀行の李鍾輝(イ・ジョンフィ)頭取ら主要金融機関トップが円建て融資を受けている企業への支援案と中小企業の金融問題解消対策などを話し合ったと明らかにした。
 政府と金融圏はその席で、円建て融資を受けている企業のうち、一般中小企業に対しては「ファストトラック(迅速支援)」プログラムを通じ、満期延長、新規融資、ウォン建て融資への転換などを支援することを決めた。ファストトラック対象外の小企業、小規模商工業者が円建て融資を受けている場合は、地域信用保証財団と銀行間の協約などを経て、今月中旬以降に1業者当たり最大5000万ウォン(約368万円)まで「円建て融資の特例保証」を施行する計画だ。

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 最近の円高と金利上昇で、2006年に円建て融資を受けた業者は元金と利子負担がそれぞれ2倍、6~8倍膨らんだ状態だ。中小企業の円建て融資規模は2008年現在1兆5000億円に達する。

 委員会では、政府の流動性拡大措置にもかかわらず、銀行の中小企業融資があまり増えていないとの指摘を受け、銀行の積極的な融資拡大と満期延長が円滑に行われるよう現場の窓口点検も強化することを決めた。

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