【ワシントン31日聯合ニュース】米オバマ政権は6カ国協議の枠内で北朝鮮と2国間交渉を行い、また、核兵器を持つ北朝鮮は決して受け入れないということを強調すべきだとの提案が出された。
 米国の朝鮮半島専門家らの集まり「New Beginnings Policy Research Study Group」が31日、ワシントンで「韓米同盟の新たな出発:オバマ政府に対する提言」と題した報告書を発表したもの。この報告書の作成には、アマコスト元国務長官、ハバード元駐韓大使、コリアソサエティーのリビア会長、ジョンズ・ホプキンス大学付設韓米研究所のオーバードーファー所長、韓米経済研究所(KEI)のプリチャード所長らが参加した。

 報告書は、対北朝鮮問題について「確実な軍事的オプションがなく、制裁も限定的な効果を出しているだけの状態」だと指摘し、オバマ政権に対し、6カ国協議を続けその枠内で北朝鮮と2国間で交渉を行うべきだと提言している。北朝鮮官僚らは核兵器を持つ北朝鮮になじめと米国側に話し、核計画の無能力化に向けた条件を強化していると伝えながら、「北朝鮮は核能力を放棄するつもりはないようだ」と述べた。

 また、核を拡散しないという前提の下で北朝鮮が少量の核兵器を保有できるよう、米国が黙認したという疑いが韓日の一角から出ていると述べ、「オバマ政権は決してそうした状況を受け入れることはないと強調しなければならない」と主張した。

 米国は北朝鮮の権力世襲に対し準備する必要があると主張し、北朝鮮が今後、不安定になる可能性は排除できないと見通した上で、そうした非常状況に備えた韓米両国軍の準備は十分ではないと指摘した。さらに、韓国と米国、日本は、北朝鮮の秩序崩壊に備えた計画などに対する共同の認識を最高位級で持たなければならないと強調した。

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