【ソウル30日聯合ニュース】労働部が30日に明らかにしたところによると、ソウル、首都圏、釜山、蔚山、慶尚南道地域の23業種153事業所の建築物に対しアスベスト含有実態を調査した結果、77事業所(50.3%)からアスベストが検出された。これはアスベストが建築物に固体の状態で含まれていることを意味し、すぐに肺に吸収される危険性はまったくない。ただ、解体や撤去時にはアスベストの粒子が飛散する可能性があるだけに注意が必要だと、労働部は説明している。業種別では、金属材料製造業や化学製品製造業、電気機械器具製品製造業の建築物からの検出割合が高かった。
 空気中のアスベスト濃度は検出不可水準、または平均1cc当たり0.004個で、すべて「多重利用施設等の室内空気質管理法」に明示された室内空気質勧告基準(1cc当たり0.01個、100cc当たり粒子1個)以内だった。調査結果について韓国産業安全保健公団は、空気中のアスベスト濃度は比較的良好だったが、建築資材のアスベスト検出率が高く、またアスベスト含有量が多いため吸入の可能性が潜在し、管理対策を講じる必要があると指摘した。

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