【ワシントン29日聯合ニュース】ゲーツ米国防長官は29日、北朝鮮のミサイル発射が迫っているとみられるが、米国には現在、迎撃する計画はないと明らかにした。また、北朝鮮は今すぐに核弾頭をミサイルに装着する能力は持っていないが、長期的に装着しようという意図があるとの見方を示した。
 米FOXテレビの報道番組「FOXニュース・サンデー」に出演し、北朝鮮がロケットを発射した場合の迎撃の是非に対する質問に答えたもの。ハワイまたはその周辺を狙ったと見られるミサイルならば「それ(迎撃)を考慮することもできる」が、現時点では迎撃の計画があると考えていないとした。

 これに先立ちキーティング米太平洋軍司令官は、北朝鮮がミサイルを発射した場合、米軍はオバマ大統領の命令さえあればこれを撃墜する準備が整っていると明らかにしている。これに対し北朝鮮は9日、総参謀部報道官声明を通じ「平和的衛星に対する迎撃行為には、最も威力のある軍事的手段による即時的対応打撃で応じることになる」と、報復攻撃の可能性を警告した。

 ゲーツ長官は、北朝鮮がミサイルを発射するかとの質問には「おそらくそうだろうと考えている」と答えながら「われわれはそれに関し何かをする準備はしていない」と述べた。

 一方、韓米日3カ国は、北朝鮮のロケット発射について、人工衛星であれミサイルであれ発射すれば国連安全保障理事会決議違反だとし、発射強行の場合は安保理に問題提起する考えで一致している。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0