【ソウル27日聯合ニュース】韓流の輸出効果が、ブームのピークだった2005年以降は低下を続けていることがわかった。
 国際文化産業交流財団が韓流調査研究事業をまとめて昨年発刊した「韓流フォーエバー~韓流の現住所と経済的効果分析」によると、2005年の韓流輸出効果は2兆8666億ウォン(約2147億円)だったが、2006年には2兆5096億ウォン、2007年には2兆1558億ウォンに落ち込んだ。韓流の輸出効果は、文化コンテンツ産業の輸出など直接輸出効果と派生商品・一般商品輸出などの間接輸出効果を合わせたもの。

 同書に著者として参与したサムスン経済研究所の高精敏(コ・ジョンミン)技術産業室首席研究員は、韓流関連商品の輸出が鈍った面もあるが、韓流の影響力が2005年をピークに毎年低下しているためと説明する。ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」に続くキラーコンテンツが登場し輸出が増加に転じれば、韓流の間接的効果も再び高まると分析した。

 「韓流フォーエバー」は、韓流の未来にも言及している。日中など隣接国では下降傾向をみせているが「ポスト韓流」の可能性はあるとしたほか、中央アジアや北米、アフリカなどでは韓流が浮上しつつあると指摘した。韓流スターがハリウッドに進出し世界的に有名になれば、韓流は地域的な文化トレンドでなく、グローバルな主流文化のひとつに跳躍するものと期待を示した。

 韓流の持続と拡散に向けた戦略・課題としては、コンテンツ競争力の強化、反韓流情緒への対応、韓流基礎インフラの構築、韓流の地域別差別化戦略推進、進出形態の多様化、海外プログラム流通チャンネルの設立などを提示した。

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