24日にFTA第8回交渉の結果が発表された=(聯合ニュース)
24日にFTA第8回交渉の結果が発表された=(聯合ニュース)
【ソウル25日聯合ニュース】韓国でよく飲まれる欧州連合(EU)産スコッチウイスキーの関税が3年以内に撤廃される見通しだ。また、EU産チーズは15年以内に関税をなくす。
 農林水産食品部と外交通商部が25日に明らかにしたところによると、韓国とEUは自由貿易協定(FTA)農産物分野の譲許交渉でこのように暫定合意した。

100% の最新ニュースまとめ

 EU産スコッチウイスキーには現在20%の関税が適用されているが、3年後からは関税がなくなり、ウイスキーの値段が安くなる見通した。スコッチウイスキーはEUからの輸入農産物に占める割合(金額基準)が15.6%に達する主要輸入品だ。ここ3年間の年平均輸入額は2億4694万ドルに達した。

 36%に達するチーズは、関税を15年以内に撤廃する代わりに、一種の義務輸入量の関税割当(TRQ)制度を導入するとした。FTA発効と同時に2004~2006年平均輸入量の100%を輸入し、以降も関税撤廃まで毎年3%ずつ輸入量を増やす方式だ。ただ、TRQ分には関税が適用されない。これは韓米FTAでチーズの初期TRQを平均輸入量の130%としたことに比べると、韓国に有利な条件だ。政府関係者は、EUは2004~2007年のうち輸入量が最も多かった年を基準にしようとしたが、これを2004~2006年の平均にすることで、韓国側により有利になったと話した。

 その他の乳製品などもおおむね10年以上の猶予期間を設けることになった。乳製品は、脱脂粉乳・全脂粉乳の関税率が176%に達するほか、練乳89%、バター36%など比較的高い。ただ、脱脂粉乳・全脂粉乳は一部TRQを認める代わりに現行関税を維持するとした。チーズを含むEU産乳製品の輸入額は年間で1億3000万ドルに達する。

 オレンジとブドウについては、季節関税が導入される。国内でこれら品目を収穫する季節には高い関税を適用し、その他の季節には低率関税を適用するもの。

 韓国とEUはまた、最も大きな争点だった冷凍サムギョプサル(豚バラ肉)の関税(25%)は10年かけて撤廃することにした。昨年、EU産豚肉は4億698万ドルが輸入され、EUから輸入する農産物の25.8%を占めた。このうち冷凍サムギョプサルは70%程度だ。双方はサムギョプサルを除くその他の冷凍豚肉の関税撤廃期間は5年、冷蔵豚肉は10年にするとした。

 ワイン(15%)はFTA発効と同時に関税が廃止される。

 政府関係者は、「豚肉の場合、EUは当初、韓米FTAと同等な条件の5年以内(2014年)撤廃を強く要求したが、結局は譲歩を引き出した。足りない点はあるだろうが、農産物分野交渉は比較的成果を上げたと言える」と述べた。

 ただ、来月2日に通商トップ会談を残しており、最終交渉の結果は若干変わる可能性がある。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0