【ソウル23日聯合ニュース】朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長の「金品ロビー」事件を捜査中の大検察庁(最高検察庁に相当)中央捜査部は23日、朴正圭(パク・ジョンギュ)元大統領民政首席秘書官と張仁太(チャン・インテ)元行政自治部第2次官を逮捕し、取調べを行っていると明らかにした。
 検察によると、朴元秘書官は同職に在任した盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時、朴会長から億ウォン台の金品を受け取った疑いで、23日に身柄を拘束した。パク会長から受けた請託や金品授受の目的により、賄賂またはあっ旋収賄などの容疑が適用されるとみられる。張元次官は22日に拘束。2004年6月の慶尚南道知事再選・補欠選挙に、開かれたウリ党候補として出馬した際、朴会長から数億ウォンの違法な選挙資金を受け取った容疑がもたれている。

 朴元秘書官は検事出身、盧武鉉前大統領とは司法試験をともに準備した縁で付き合いを深めたと知られる。2004年2月に民政首席秘書官に抜擢された。張元次官は典型的な内務官僚出身で、行政自治部地方自治局長、慶尚南道知事権限代行職を円満に遂行したと評価されるが、第2次官への抜擢は、開かれたウリ党候補として出馬した同知事選に落選したことに対する報償だとの解釈もあった。

 また検察は同日午後、朴会長から1億ウォン(約7000万円)余りの違法政治資金を受け取った容疑で、李光宰(イ・グァンジェ)民主党議員に対する事前拘束令状を請求する予定だ。李議員は、鄭大根(チョン・デグン)前農協中央会会長から1000万ウォンの違法政治資金を受け取った疑いももたれている。

 一方、複数の政治家に朴会長を紹介したとされる金ヒョク珪(キム・ヒョクギュ)元慶尚南道知事や違法政治資金を受け取った疑いのある現役国会議員2~3人についても、近く検察に出頭させ事情を聞くとみられる。朴会長からゴルフや食事の接待を受けたとされる前・現職の検察幹部5~6人に対する調べも進められる見通しだ。

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