【ソウル20日聯合ニュース】政府は、北朝鮮が長距離弾道ミサイルに転用できるロケットを発射する場合、大量破壊兵器の「拡散に対する安全保障構想(PSI)」に全面的に参加することを検討する計画だ。外交通商部高官が20日、「ひとつの対応カードとして検討されるだろう」と明らかにした。
 これに関し外交筋は、「北朝鮮が核実験を済ませている状況で長距離ミサイルを発射するならば、これは全く異なる安保環境を意味する」と指摘、さまざまな要素を踏まえ最終決定となろうが、PSI全面参加問題も議論され得ると述べた。

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 国防部の李相憙(イ・サンヒ)長官も先月の国会対政府質疑で、北朝鮮が長距離ミサイルと核を開発しており、軍事的にPSI参加を再検討する時期が来たと発言している。

 PSIは2003年に米国主導で始まった。核兵器を含む大量破壊兵器を積んだ疑いのある船舶を公海で検索しようというもので、主に北朝鮮やイラン、シリアを狙ったもの。韓国は2005年に米国の要請で、PSIの8項目のうち参加国の域内外訓練への参観団派遣やブリーフィング聴取などオブザーバー資格で可能な5項目に参加している。しかし、正式な参加と域内外遮断訓練の物的支援には賛同していない。

 政府がPSIに全面参加すれば、北朝鮮の反発が予想される。行き詰まる南北関係が一層深刻化する可能性が高い。
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