【ソウル13日聯合ニュース】北朝鮮が、正常化した開城工業団地の陸路通行に再びブレーキをかけた。
 13日午後5時現在、北朝鮮からは同日の京義線陸路通行計画に対する同意の通報が届いていない。このため、同日午前に京義線で訪朝する予定だった開城工業団地関係者611人が出発できなかったほか、午後3~5時に韓国に戻る予定だった275人も北朝鮮に足止めされた。

 統一部関係者が明らかにしたところによると、北朝鮮側の開城工業団地および出入管理当局は、通行同意が遅れている理由を問う韓国側に、待つようにとだけ答えた。こうした状況から、韓国国民の抑留の可能性に対する懸念が再び浮上する見通しだ。13日現在、開城工業団地には韓国国民733人が滞在しており、金剛山などその他地区を含めると769人が北朝鮮にとどまっている。

 統一部は同日午後に対策会議を開き、報道官名義の声明などで政府の立場を表明する策を検討中だ。政府は、単なる行政手続きの問題でなく、北朝鮮が内部方針に基づき通行に同意していない可能性があるとみて、状況を鋭意注視している。

 北朝鮮は9日に韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」を理由に、南北陸路通行を管理する軍通信チャンネルを断ち、開城工業団地の陸路通行を中断したが、翌日に通行を許可した。その後、南北は開城工業団地管理委員会を通じ、出入計画の通報・承認業務を処理してきた。

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