抱擁する金元工作員と飯塚耕一郎さん=11日、釜山(聯合ニュース)
抱擁する金元工作員と飯塚耕一郎さん=11日、釜山(聯合ニュース)
【釜山11日聯合ニュース】大韓航空機爆破事件の実行犯だった金賢姫(キム・ヒョンヒ)元北朝鮮工作員と、拉致被害者、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん、長男の飯塚耕一郎さんが11日午前、釜山・海雲台の釜山展示コンベンションセンター(BEXCO)で面会を果たした。事件から22年、田口さんが北朝鮮に拉致されてから31年が経過した。また、金元工作員が公の場に姿を見せたのは1997年以来、12年ぶり。
 髪は短く黒いスーツ姿の金元工作員は午前11時に会見場に姿を見せ、先に到着していた飯塚さんらに腰を90度に折りあいさつした後、涙を拭き耕一郎さんを抱擁し、両手を握ったまま会話した。飯塚さんらは、金元工作員に1970年代の日本の歌謡曲のCDとチーズケーキ、ハンカチなどを贈った。金元工作員も何かを手渡したが、中身については明かされなかった。面会が公開されたのは4分間弱だった。

この後、金工作員と飯塚さんらは別の場所に移動し、韓日政府関係者が同席するなか、90分間ほど非公開の面会を行う。終了後に合同記者会見を開く予定だ。

 国家情報院と警察は万一の事態に備え、BEXCOに爆発物探知能力を備える警察特攻隊をはじめ精鋭要員を配備。3重の警備網を設置するなど、厳戒態勢を取っている。

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