北朝鮮、開城工業団地・金剛山の通行を正常化

【ソウル10日聯合ニュース】北朝鮮は10日、開城工業団地に向かう京義線と金剛山に行く東海線の陸路通行を正常化することにした。北朝鮮は前日、韓米合同軍事演習期間中（9～20日）に軍通信を遮断するとし、開城工業団地の往来を全面的に遮断していた。
　韓国の統一部当局者が同日、「北朝鮮が今日から東海・黄海地区の南北間陸路通行を許可する立場を明らかにした」と伝えた。北朝鮮は同日午前9時10分ごろ、東海・黄海地区軍事実務責任者の名義で韓国のカウンターパートにこうした内容の文書を送ってきたという。

　これについて開城工業団地の消息筋は、「北朝鮮側の軍通信線遮断の措置は有効だ。通行は、開城工団管理委員会を通じ南北が出入者リストを直接手渡す方法で正常化することにした」と話している。

　北朝鮮の措置を受け、午前10時から、前日に開城工団管理委を通じ北朝鮮に訪朝者リストを出していた関係者は訪朝できるようになった。午後には、同工業団地に滞在していた関係者も韓国に戻れる。また、東海線を利用する予定だった韓国人も金剛山地区を出入りすることができる。