【ソウル9日聯合ニュース】生産者物価がウォン安などの影響を受け7か月ぶりに上昇に転じた。
 韓国銀行が9日に発表した2月の生産者物価動向によると、先月の生産者物価は前月比0.6%上昇した。前月比上昇率は昨年7月に1.9%を記録した後、同8月にマイナス0.3%に下落、9月と10月もそれぞれマイナス0.3%、11月はマイナス2.3%、12月はマイナス1.7%、ことし1月はマイナス0.3%と推移してきた。

 前年同月比でみた上昇率は先月は4.4%で、7か月鈍化を続けている。

 分野別にみると、農林水産品は出荷増などで前月比1.0%下落した。サービスは前月と同水準を維持したが、工業製品は減産による供給不足とウォン安の影響で1.1%上昇した。

 農林水産品のなかでも出荷量が減少した青トウガラシは価格が前月に比べ61.4%上昇したほか、ピーマン、タマネギ、キュウリ、トマトなども値上がりの傾向を示した。一方、景気低迷による需要減で、豚肉(マイナス3.9%)、鶏肉(マイナス9.5%)、牛肉(マイナス7.5%)は値下がりした。

 工業製品は、ガソリン(12.3%)、灯油(5.5%)、金(17.5%)、銀(25.7%)などの価格が上がった一方、軽油(マイナス1.4%)やノートパソコン(マイナス8.4%)などは下落した。サービスでは、航空旅客料金が国際線(マイナス5.6%)、国内線(マイナス4.6%)ともに閑散期のため下落。機械リース料金はウォン安と調達金利上昇の影響で6.2%上昇した。

 韓国銀行物価統計チームのイ・ビョンドゥ課長は「ウォン安進行で原材料輸入価格上がった上、石油化学メーカーが供給を調整したためガソリン価格などが上昇し、生産者物価全体の上昇に影響した」と説明した。

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