【ソウル5日聯合ニュース】企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官は5日、政府が準備を進めている追加補正予算と関連し、財政健全性と金融市場への負担などを考慮すると明らかにした。
 ソウル外信記者クラブとの懇談会で述べたもの。追加補正予算は所要の面で見れば規模が大きいほどいいが、あまりに大きいと財政健全性が脅かされ将来多くの負債を残すことになるため、適切に折り合いをつける必要があるとした。

 尹長官はまた、「追加補正予算のために市中でクラウディングアウト効果を出してはならない」としながらも、市場の現状が正常でないため、正常時よりはクラウディングアウト効果が大きくないと述べた。政府がイニシアティブを握り、投資と消費を拡大する必要があるとした。クラウディングアウト効果とは、政府が追加補正予算の資金を集めるため多額の国債を発行した場合、最終的にこれが金利上昇圧力として作用し民間の投資削減につながる現象を意味する。

 一方、東欧諸国の危機による影響については、「東欧と取引が多い西欧の困難が深刻化し金融機関の資金仲介機能が円滑にいかない場合、韓国も無関係ではいられないだろう」と述べた。ただ、韓国は東欧諸国と直接の取引が少ないため、影響は大きくないとの見方を示した。

 米国との通貨スワップに関しては、米国は多くの国とスワップ協定を結んでおり、期限延長には同意するが増額には難色を示していると伝えた。日本とのスワップは期間が決まっていないが、必要に応じて期間を延長し規模問題も協議するとした。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0