【ソウル5日聯合ニュース】国内総合商社が、輸出から鉱物・石油・ガスなど海外資源探査やエネルギー開発に目を転じ、徐々に成果を上げつつある。グローバル営業環境がこれまで依存してきた貿易という概念への安住を許さない状況で、当然の「変身」といえる。
 1953年に創業し国内を代表する総合商社に浮上したSKネットワークスは、2014年に非石油資源開発分野で世界50大企業に跳躍するという目標を掲げている。従来のエネルギー、鉄鋼、化学関連の原材料輸出入事業で培った技量を基に、2005年に鉱物資源開発に参入した。銅や有煙炭、鉛・亜鉛、ニッケルなどを重点的に開発し、現在は中国をはじめインドネシアや豪州など5カ国10か所の鉱区開発を進めている。中でも、昨年4月に中国から合弁の最終承認を受けた北方銅業の投資案件は最高の成果に挙げられる。中国第5位の銅関連企業、北方銅業の埋蔵量は韓国の2年半の使用量にあたる150万トン規模で、今後50年間にわたり採鉱が可能だ。

 一方、LG商社もインドネシアや中国の鉱区でことしから有煙炭を生産する予定だ。これに先立ち、先月初めには採鉱可能埋蔵量1600万トンのインドネシアの別鉱区で有煙炭の商業生産を始めた。また、カナダの有煙炭鉱探査に向けカナダ・日本と合弁会社を設立したほか、豪州とロシアでも有煙炭を採鉱している。

 大宇インターナショナルも、豪州とボリビアのニッケル、銅、ウラニウム鉱山で昨年から探査を進めており、マダガスカルでは来年からニッケルを生産する予定だ。

 鉱物に加え、石油やガス、エネルギーの確保に向けた動きも活発だ。

 大宇インターナショナルは昨年12月、韓国ガス公社などとともにミャンマーのA-1、A-3鉱区の天然ガス田3か所で生産されるガスを中国企業に販売する契約を結んだ。2012年から向こう30年間のガス販売・購買に関し諸般の条件に合意、2つの鉱区でそれぞれ50%以上の権益を確保した同社は、年内に現地政府から商業開発承認を受け、2011年までに施設の建設を終え2012年から天然ガスの生産に入る計画だ。

 LG商社は、オマーン初の海上油田、西ブハで1日1万バレルの原油を20年間にわたり生産する。オマーンでの原油生産は国内企業初となる。

 サムスン物産商社部門は、エネルギー事業を未来中核事業と位置付け、石油・ガス開発、太陽光発電、バイオディーゼル分野に意欲をみせている。昨年1月に韓国石油公社と共同でメキシコ湾の海上鉱区を買い入れ、現在、原油生産を進めている。イエメンやカザフスタン、東ティモールなどでも探査作業に参画している。インドネシアではソウル市の面積の40%に達するパーム農場を買い入れ、バイオディーゼル事業の中核となるパーム油を年間10万トン以上生産・供給できるシステムを構築した。一方、国内では220億ウォン(約14億円)を投じ昨年9月に全羅南道・珍島に太陽光発電所を建設した。

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