【ソウル5日聯合ニュース】日本映画「感染列島」(国内公開時タイトル「ブレイム:人類滅亡2011」)を韓国に輸入したKTHが、日本制作サイドの許可を受けず無断で編集作業を加えた上で上映していたことが分かった。
 映画業界が5日に明らかにしたところによると、KTHは全138分の同作品を21分間カット、117分に編集し、先月26日に封切りした。作品は本来、ウイルスによる悲劇を克服した人類の姿がエピローグに盛り込まれたハッピーエンドだが、KTHは、ウイルスによる被害が徐々に広がるようすだけを見せるエンディングに編集していた。こうした事実は作品を制作したTBSには知らされておらず、「韓国版は結末が異なる」という話が関係者の耳に入ったことで明るみになった。

 韓国封切り2日前にこうした事実を知ったTBSは、KTHに公式に抗議し、原本のままの状態で上映するよう要求した。KTHは原本通りの上映を約束したものの、作業時間上の問題から、原本のエンディングから2分間を付け足しただけで、117分の編集本で封切りした。今月4日にようやく本来通りの作品の上映が行われた。

 TBS関係者は、聯合ニュースに寄せた資料で「上映時間が短くなっている上、結末まで変えているという話を聞いて驚き、KTHに抗議した。要求は受け入れられたが、すでに編集本の上映プリントを準備している状態で、修正は不可能だと言われた」と説明した。TBSは、KTHの行為に遺憾を示し「結論を正反対に変えたのは創作者の意図にも完全に反する。エンターテインメント業界の一員としてこの問題を軽視、黙認することはできないと判断した」と話している。法律顧問から助言を受け状況を見守っている状況だと明らかにした。

 これに対しKTH関係者は「TBSとのコミュニケーションにミスがあり生じたハプニングにすぎない。任意編集した事項についてはTBSの了解を求めており、現在は日本が制作した原本通りに上映している」とコメントした。

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