【ワシントン28日聯合ニュース】米議会で自由貿易協定(FTA)審議を担う常任委員会の民主党・共和党指導部が、韓米FTAをはじめ係留中のFTA3件に対する早期審議を求め、オバマ政権に必要な措置を取るよう促した。
 米議会が27日に明らかにしたところによると、上院財政委員会のボーカス委員長と下院歳入委員会のランゲル委員長(いずれも民主党)は前日に議会で会見し、ブッシュ政権でそれぞれ締結した韓国、パナマ、コロンビアとのFTAに関する批准問題の進展を希望する旨を明らかにした。

 共和党議員も出席した会見でボーカス委員長は、「議会が一方的に行動することはできず、FTA協定文が議会審議のため議会に送られるまで待たねばならない」とし、政府で先に措置が取られるべきだと強調した。一方、一部の共和党議員は、オバマ政権が米国の輸出を後押しするFTA協定の批准に向け、積極的に行動していないと批判した。

 現行の規定によると、米政府がFTA協定文を提出すれば、議会は90日以内にこれを審議し承認可否を決定せねばならない。オバマ政権がブッシュ政権で締結したFTAに消極的な立場を貫いている状況で、議会でFTAを審議する常任委員会の両党指導部が協定文の提出を促したことから、韓米FTAに対する協議が本格化するかどうかが注目される。

 ただボーカス委員長らは、韓米はFTAの審議以前に自動車問題の解決策を探るべきだと強調している。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0