外交通商部に到着したヒル次官補=15日、ソウル(聯合ニュース)
外交通商部に到着したヒル次官補=15日、ソウル(聯合ニュース)
【永宗島15日聯合ニュース】6カ国協議で米国首席代表を務めるヒル国務次官補が15日、「北朝鮮の完全な非核化を成し遂げることができないまま離れることになり、残念だ」と述べた。19日からのクリントン米国務長官の訪韓を控え、事前準備を兼ねて韓国を訪れた。
 仁川空港でヒル次官補は、聯合ニュース記者に対し「この4年は非常に興味深い時間だった」と述べ、これからは別の人物が首席代表を任され北朝鮮核問題解決を進展させるとして、首席代表職を終えることを既成事実化した。

 ヒル次官補はこの日、6カ国協議韓国首席代表の金塾(キム・スク)朝鮮半島平和交渉本部長と会い、韓米外相会談の北朝鮮関連議題について意見を交わす予定だと明らかにした。その後は金本部長とともに、スティーブンス駐韓米国大使が主催する夕食会に出席する。

 米新政権発足に伴い、ヒル次官補はクリントン長官のアジア歴訪同行を最後に、2005年3月から任されてきた6カ国協議首席代表と東アジア・太平洋担当次官補を退き、駐イラク大使に就任すると伝えられる。ヒル次官補の後任はまだ決まっていない。

 ヒル次官補は韓国に先立ち中国を訪れた。16日には日本に向かう予定だ。
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