【ソウル30日聯合ニュース】政府は30日、北朝鮮が南北間政治・軍事的対決の解消に関する合意事項を無効化すると声明を出したことに対し、正式に遺憾を表明した。
 統一部の金浩年(キム・ホニョン)報道官は、論評を通じ「北朝鮮が祖国平和統一委員会声明を通じ、政治・軍事的対決状態に関するすべての合意事項の無効化と海上不可侵境界線関連条項の一方的な廃棄を主張したことに対し、深い遺憾を表明する」と発表した。

 金報道官は、南北基本合意書など南北間合意は双方の合意により修正するもので、一方の主張で廃棄されるものではないと主張。黄海上の北方限界線(NLL)は過去半世紀にわたり南北間の海上軍事境界線として順守されてきたもので、南北基本合意書に基づく新たな海上不可侵境界線が合意されるまでは必ず順守しなければならないと強調した。また、韓国は南北間の合意事項を尊重し履行に向け努力してきたとした上で、南北間に緊張が生じ拡大することは朝鮮半島はもちろん北東アジアと世界の平和にも望ましくないということを深く認識し、韓国との対話と協力に応じるよう、北朝鮮側に求めた。

 最後に、相手側の最高指導者を非難することは、南北間相互尊重など合意の精神にも大きく反するものだと指摘し、即刻中断すべきだと強調した。

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