インタビューに答える呉市長=28日、ソウル(聯合)
インタビューに答える呉市長=28日、ソウル(聯合)
【ソウル29日聯合】呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は28日、経済再生と雇用創出を来年の最優先課題として推進するとし、19万5000人を目標に新規雇用を創出し、総合雇用センターの仲介で起業する人々を合わせ、全体で約20万人の雇用を生み出す計画だと明らかにした。
 新年を迎えるに当たり、聯合ニュースのインタビューに答えたもの。具体的には、民間分野で約4万人、公共分野で約7万人の雇用を確保し、中小商工業者や自営業の育成を通じ約4万人、社会インフラ事業で約4万人の雇用を創出するとした。

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 呉市長はまた、「景気浮揚に向け最も有効かつ適切なものは建設景気の活性化」だとの考えを示し、ビルオーナーらが改装に踏み出せるよう建築法適用緩和などのインセンティブを中央政府と協議中だと明らかにした。ソウル市内のアパートを除く一般ビル(57万3888棟)のうち、築20年以上のビル(26万6758棟)が半分を占めることから、ビル改装事業が来年最も効率的な建設景気浮揚策になると期待を示した。

公共料金の引き上げと関連しては最大限抑制すべきだとしながらも、タクシー料金の引き上げを検討していることを明らかにした。値上げ幅は未定だとしたが、「業界の要求通り大幅に引き上げれば、市民がタクシーを利用しなくなり業界が困る」と、小幅の値上げとなることをほのめかした。タクシー業界は35~40%の引き上げを要求しているが、市は10%台で検討しているとされる。一方、バス・地下鉄料金については据え置く考えで、上下水道や都市ガスなど他の公共料金についても「据え置かれるようにする」と述べた。

 ソウル市を代表するイベント、ハイソウル・フェスティバルに関しては、来年には春・冬のフェスティバルだけを進めることを予告した。すでに夏のフェスティバルは廃止を検討しており、秋もデザインオリンピックがあるため「必ずしも別途に行う必要があるのかと思う」と述べた。

 4大河川の整備・京仁運河事業に対しては、「漢江の生態を復元し、ソウルをポートシティにする漢江ルネサンスプロジェクトに合致する事業」だと、歓迎の意を示した。

 一方、2010年のソウル市長選挙への再出馬を問われると「ソウル市と職員の変化を定着させるためには、さらに4年が必要だと思う」と答え、再選を狙う意向を重ねて示した。
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