【ソウル29日聯合】サムスン電子が屋外用デジタル・インフォメーション・ディスプレー(DID)の新製品を引っさげ、デジタルサイネージ市場の攻略に乗り出す。
 DIDは、デジタル動画などさまざまなな表現で、公共の場で広告や情報を表示する装置。停止写真やイメージだけを伝達する電光掲示板や広告に代替する新たな広告媒体として急成長している。

 市場調査機関のディスプレー・サーチが29日に明らかにしたところによると、ことしのデジタルサイネージ市場は148万台(液晶パネル採用78万台含む)に達しており、2015年には724万台(液晶パネル629万台)に拡大する急成長が見込まれる。

 DIDは液晶テレビに比べ長時間電源を入れた状態にして使用するため、高熱と温度変化、外部からの衝撃、水分、埃などへの耐久性が必要とされ、テレビ画面よりも高い明度が必須となる。サムスン電子が新たに開発した屋外用DIDは、こうした条件に合わせ、画面明度が1500カンデラと、一般家庭で使用する液晶テレビ(400~500カンデラ)の3倍の明るさを備える。マルチスクリーン構成が可能なベゼル(画面枠)が狭い製品も準備中だ。

 サムスン電子は、46インチ液晶9枚を1つの画面に構成したマルチスクリーンDIDで、来年1月初めに米ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2009」で、最高革新賞を受賞することが決まっている。
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