捜査結果を発表する陸軍捜査本部=28日、ソウル(聯合)
捜査結果を発表する陸軍捜査本部=28日、ソウル(聯合)
【ソウル28日聯合】陸軍捜査本部は28日、江原道鉄原郡の最前方哨所で発生した手投げ弾爆発事件で、逮捕された二等兵は先輩らからの叱責(しっせき)や同期生に対する劣等感から犯行に至ったと発表した。
 逮捕された二等兵は7月に軍に入隊。同期生が先輩から認められていくのに対し、自身は「動作が遅く、勤務手順もまともに暗記できない」ために認められず、ねたみと劣等感を感じてきた。また、内向的な性格と反抗的な気質で先輩兵士との間では摩擦が多く、「意欲的に作業しろ」などとしかられることも多かった。過酷な環境での服務でストレスがたまり、これを外部に明らかにし現実から逃避する目的で犯行に及んだと判断された。

 二等兵が調べに対し、自身の学歴や家族構成、生活などについてまったく思い出せないと訴えているため、精神鑑定を依頼する予定だ。

 陸軍はこの事件の責任を問い、哨所長を務める少尉と副哨所長の中佐を命令違反罪で拘束する予定だ。また、この哨所を担当する大隊長と連隊長、師団長には指揮責任を問い解任した。二等兵が自身に言葉による暴力と暴行をはたらいたと供述している兵士ら4人については、事実関係を確認した上で処罰する予定だ。

 この二等兵は23日午前1時50分ごろ、前方哨所内務班で手投げ弾1発を爆発させ、就寝中だった部隊員5人に重軽傷を負わせた。陸軍捜査本部は26日午前12時ごろ、二等兵を緊急逮捕した。軍用物窃盗と殺人未遂の疑いで、28日中に拘束令状を申請する予定だ。

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