【ソウル27日聯合】大韓航空機爆破事件から29日で21年を迎えるのを前に、実行犯で死刑宣告を受けた元北朝鮮工作員、金賢姫(キム・ヒョンヒ)氏が書いた手紙と最近の写真がインターネットサイト「趙甲済ドットコム」を通じ公開され、注目を集めた。
 同サイトに手紙と写真を提供した北韓民主化フォーラムの李東馥(イ・ドンボク)常任代表は、先月下旬に金氏の夫から電話を受け、自宅近所で会い、これらを受け取ったと説明している。

 長文の手紙は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時の2003年に国家情報院など「親北、左派勢力」が民放3社を動員し、大韓航空機爆破ねつ造説を広めるため、金氏が番組に出演し「金正日(キム・ジョンイル)総書記は爆破を指示しなかった」という趣旨の告白をするよう強要したと主張している。テレビ局の取材陣が自宅周辺に押しかけ取材したことを「襲撃」、このため住まいを移さざるを得なくなったことを「追放」と表現し、そうした事実を「世間に知らせるときが来たようだ」と述べた。

 また、「わたしは大韓航空機事件で(北朝鮮の)対外情報調査部が解散したように、国家情報院もそれだけの代価を支払うべきだと考える」とし、当時の国家情報院関係者らと、ねつ造説を扱った放送関係者らの責任を問うことを主張した。

 これに対し政府中核関係者は、金氏が書いた手紙に間違いないようだとしながらも、「金氏は以前から、かなりの被害意識からこうした主張をしてきた」と述べている。国家情報院関係者も「多くの部分に誤解と誇張がある」と指摘した。

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