【ソウル18日聯合】北朝鮮が、国連の対北朝鮮人権決議案に共同提案国として参加した韓国を批判している。
 北朝鮮労働党の機関紙、労働新聞は18日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が国際舞台で「同族を否定し対決をあおる騒動を起こしている」とし、北朝鮮体制に対する許せない冒涜(ぼうとく)で悪質な政治的挑発だと指摘。韓国と北朝鮮の関係を2度と戻せない破局に追い込む危険な行為をしていると批判した。「事態悪化に火をつける政治的挑発」と題した論評で明らかにしたもので、李大統領が南北共同宣言(2000年)と南北首脳宣言(2007年)に対する支持撤回を裏で工作していると主張し、不快感を示した。

 北朝鮮内閣の機関紙、民主朝鮮も同日の論評で、「同族を批判する人権騒動により南北関係がさらに悪化し、自主統一の道に、より厳重な障害が造成される」と警告し、李明博政権に反対する「全民族的な闘争」を促した。北朝鮮オンライン媒体のわが民族同士もこの日、韓国政府に反対する「大衆的な闘争に果敢に決起していくべきだ」と主張した。

 これに先立ち、北朝鮮の朝鮮赤十字会中央委員会は12日に、韓国が人権決議案の提案に加わったことを、北朝鮮の尊厳と体制に対する正面挑戦で、南北共同宣言と南北首脳宣言を全面否定するものだ非難した。さらに、板門店の赤十字連絡代表部を閉鎖し北朝鮮代表を撤収させ、板門店を経由するすべての南北直通電話通路を断絶すると明らかにしている。

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