【ソウル30日聯合】世界屈指の企業会長や最高経営責任者(CEO)が参加するソウル国際経済諮問団(SIBAC)総会が、30日にソウル市内のホテルで開かれた。
 SIBACはソウルを北東アジアのビジネス中心地に発展させるため、世界的なCEOから政策アドバイスを受けることを目的に2001年に設立されたソウル市長の諮問機関。毎年総会を開いている。今回の総会では、文化資産を活用して経済的付加価値を創出する概念「カルチャノミクス(Culture-nomics)」の戦略が集中的に話し合われた。

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 呉世勲(オ・セフン)市長は歓迎のあいさつを通じ、「カルチャノミクスはソウルが創意文化都市としての競争力を備えるための中核戦略」だとし、総会での提案やアドバイスが、ソウルが世界的な不況に勝ち抜きカルチャノミクスを通じて競争力のある都市へと飛躍する足がかりとなるよう期待すると述べた。

 基調演説に立った英国出身の建築家、ロジャース氏は「きちんと都市開発ができなければ経済発展や犯罪抑制、医療、雇用部門に対するあらゆる努力が水の泡となる」と述べ、人と建築の環境や状態が調和をなすような、都市の体系的な開発が重要だと訴えた。

 また、復元された清渓川は今や散歩道、ジョギングコースになり、その周辺の不動産価格も上昇したと指摘、環境が改善されて文化が生まれ、人々が住みたいと思う地域になれば経済的価値は高まると説明した。都市には人々が余暇や文化を楽しめる、デザイン性に優れた公共スペースが必要だとアドバイスしている。

 続くパネル討論第1セッションでは、漢江ルネサンスプロジェクトやソウルデザインオリンピック、光化門広場造成事業など、ソウル市が進める文化事業が紹介された。第2セッションでは都市の文化資産を活用して文化経済都市に生まれ変わった米ニューヨーク、仏パリ、英ロンドン、東京のケースを取り上げ、第3セッションでは「ソウルをいかにカルチャノミクス都市にブランディングするか」をテーマに討論が行われた。

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