【ソウル30日聯合】韓国の建国60周年を記念し30日にソウルで開催された世界指導者フォーラムに各国の前職首脳クラスが参加し、朝鮮半島の過去と未来、韓国との関係発展案などについてそれぞれの見解を示した。建国から60年で経済発展を遂げ民主主義を定着させたことに賛辞を送る一方で、今後も発展を続けるためには、北朝鮮核問題の解決と南北関係の安定が欠かせないと口をそろえた。
 米国のコーエン元国防長官は、韓国は60年間で政治・経済的に多くの成長を遂げ、多くの成果を得たと祝辞を述べた。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長を輩出するなど政治力も大いに成長し、60年間汗と涙を流して経済成長と民主主義社会を実現したと評価した。北朝鮮も建国60周年を祝うべきだが、韓国ほどの成果がなく何十倍と貧しいと指摘した。

100% の最新ニュースまとめ

 また、今後も決意をもって世界の発展が続くようけん引していくという原則を堅持しながら、自由と平和を守るべきだと述べた。経済停滞に対しては、危機を克服し平和と秩序の回復に努力しながら、対話を続けていく必要があると強調した。北朝鮮核問題では、6カ国協議を継続しながらこれを通じて南北間の対立状況が解決されれば、と希望を述べる。同時に、人道主義的次元から北朝鮮を支援するとし、オープンな姿勢と対話を維持するべきで、韓国の安保と安全のためにも重要だと助言した。最後に、韓国の今後の60年も明るいだろうとし、全世界の安定に韓国が寄与するものと信じていると述べた。

 日本の森喜朗元首相は、韓国にとって建国60周年は意味深い年だと述べた。李明博(イ・ミョンバク)大統領が就任のあいさつで述べたように、韓国は60年間で世界最短の経済発展を遂げ、いまや世界の発展に積極的に貢献できる国となったと賛辞を述べた。

 北朝鮮核問題では、朝鮮半島だけでなく地域の平和と安定、国際的な核拡散禁止にも深刻な影を落としていると指摘し、6カ国協議が一定の成果を収めはしたものの、朝鮮半島非核化に向けた歩みはまだ「よちよち歩き」の段階だと指摘した。今後、実際的な核廃棄に進むには数多くの難関があるだろうとし、その解決には6カ国協議当事国間の共助が重要だが、特にアジアの2大先進民主国の韓国と日本の協力がより重要になると主張した。

 韓日関係については、李大統領の就任以来、新たな地平を開いていると評価した。4月の訪日時に李大統領が「韓日関係を暴風雨にも揺らがない木にしなければ」と話したが、日本はこれに100%同意していると強調した。また、先週北京で行われた韓日首脳会談では、韓日関係を単純な両国関係にとどまらせるのではなく、国際関係における両国の未来志向的パートナーシップとすることに同意したと紹介した。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0