金融安定策、李大統領が流動性の持続的供給など提示

【ソウル30日聯合】李明博（イ・ミョンバク）大統領は30日、近ごろの米国発金融危機と関連し、「金融市場の不安心理を源泉から取り除く」と述べ、必要に応じいつでも追加措置を先制的に発動する考えを示した。ソウル市内のホテルで開かれた世界指導者フォーラムで、祝辞を通じ述べたもの。
　李大統領は、韓国も国際金融危機の影響を受けているのは事実だが、政府は先制的かつ十分に対処するという原則の下、収拾作業に乗り出していると強調した。実体経済についても、総合的な対策を展開していると説明した。金融市場安定策としては、韓国銀行とともに外貨やウォンの流動性を十分かつ持続的に供給し、銀行の海外借り入れに対する支払い保証も果敢に実施していくと述べた。特に、世界的な実体経済低迷の兆しに対応するため財政の役割も大幅に強化し、本格的な内需活性化に乗り出すと強調。すでに国会に提出された予算案も修正し、公共プロジェクトを早期に執行するほか、社会間接資本投資を大幅に増やすと説明した。

　また、建設景気の活性化を図るとともに雇用効果が大きい中小企業やサービス産業に対しても大胆に支援を拡大し、庶民経済の保護に必要なあらゆる措置を取ると方針を示した。グローバル金融危機の波が完全に過ぎ去るまで、政府に与えられた役割と義務を果たしていくと力説した。