【ソウル29日聯合】韓国人の米国へのノービザ旅行が可能になったことで、2011年には対米旅行収支赤字が100億ドルに達する見通しだ。
 韓国観光公社が作成した米国ビザ免除影響分析の報告書によると、過去5年間で対米旅行収支赤字は3倍以上増加し、昨年は46億ドルの赤字を計上した。さらに、米ビザ免除プログラムの適用から3年後の2011年には、赤字幅は100億ドルを超えると予測した。

 韓国の2011年の対米旅行収支は、両国の観光客増加率などを考慮し、旅行収入16億ドル、旅行支出116億ドルと分析した。これは、現在、80万人水準の訪米韓国人数が、世界的な景気沈滞などの影響で来年は20%増の100万人前後にとどまるが、2011年には160万人を超えると予想したため。日本の場合も、1986年にノービザでの米国入国が認められて以来、3年で訪米日本人数が2倍以上増えている。国内大手旅行会社らも、語学研修、留学、知人訪問など潜在需要のほか欧州や大洋州への旅行需要も米国に集中し、3年以内に現在の2~3倍まで増加すると見込んでいる。

 観光公社関係者は、韓国観光ブランド広報の強化を背景に、国内外の旅行業界と協力し、訪韓観光商品の開発を増やし、特に、航空会社との共同協力でトランジットツアーなどを誘致し、赤字軽減に努めると話した。

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