【ソウル28日聯合】北朝鮮軍部は28日、韓国民間団体による北朝鮮向けのビラまきなどが続く場合、2日に南北軍事実務会談で明らかにした通り、北朝鮮軍隊の「断固とした実践行動」が伴うだろうと警告した。南北軍事会談北朝鮮代表団の報道官が朝鮮中央通信記者の質問に答えたもの。
 北朝鮮は南北軍事実務会談で、北朝鮮に向けたビラまきが続けば、開城工業団地事業や同団地に良くない影響があるだろうと警告した。16日には朝鮮労働党機関紙「労働新聞」で論評員の寄稿を通じ、韓国政府が急変事態への備えを理由に北朝鮮の尊厳を傷つけ、無分別な反共和国対決の道に進み続けるなら、南北関係の全面遮断を含めた重大決断を下すと主張していた。

 北朝鮮代表団の報道官はこの日、ビラまきや北朝鮮崩壊説、危機準備論などを取り上げたほか、先月26日に京畿道で実施された合同火力運営テストを集中的に非難した。続けて、「反共和国対決騒動」と関連し、3項目からなる北朝鮮軍の「断固たる立場」を提示した。

 第1項では、北朝鮮向けのビラまきなどに対し、韓国当局は韓国社会の特殊性や民間団体の行動であることを強調するが、「反共和国の心理戦策動にすがろうとする不純なもくろみ」であることを見抜いていると述べた。これが続けば、開城工業団地などに対する実践行動に移らざるを得ないと主張した。

 第2項目では、北朝鮮の先制打撃は「いかなる早期警報システムも迎撃システムも耐えられないだろう」と強調。「われわれの先制打撃は火の海程度でなく、反民族的かつ反統一的なあらゆるものを灰の山とし、その上に自主的な統一祖国を建てる正義の打撃戦になるということを肝に銘じるべきだ」と主張した。

 第3項目では、南北共同宣言や南北首脳宣言など「歴史的な北南(南北)宣言や北南合意に対する韓国の露骨な破棄行為」が止まない場合、北朝鮮が下す重大な決断を強力な軍事的な力で担保することになるだろうと主張した。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0