【ソウル24日聯合】サムスン電子が世界的な金融危機と景気低迷にもかかわらず、第3四半期に1兆ウォン以上の営業利益を上げた。
 同社は24日、単体での第3四半期の売上高を19兆2562億ウォン(約1兆2935億円)、営業利益を1兆234億ウォン、連結では売上高30兆2700億ウォン、営業利益1兆4800億ウォンと発表した。売上高は単体、連結ともに四半期ベースで過去最高記録を更新した。単体の営業利益は前期の1兆8900億ウォンより低かったものの、8000億ウォン台にとどまるとという市場の見通しを上回った。

 部門別にみると、半導体部門の連結の売上高は5兆2900億ウォン、営業利益は1900億ウォンに達した。メモリーの需要減少が厳しい中でも、DRAMの56ナノプロセス、NANDフラッシュメモリーの42ナノプロセス製品の量産体制の本格化によるコスト優位やパッケージ製品ライン強化などを追い風に、業界で唯一の黒字基調を維持した。

 液晶ディスプレー部門は、欧米など先進国市場を中心とする需要不振と供給過剰で価格が下落したが、業界最大の利益と利益率確保に成功した。売上高は連結で3兆7500億ウォン、営業利益は4500億ウォンだった。

 携帯端末機など通信部門も需要不振だったものの、販売台数が5180万台と四半期ベースで初めて5000万台を超えた。連結の売上高は8兆8700億ウォン、営業利益は8400億ウォンに達した。また、家電などマルチメディア部門は、液晶テレビ市場の成長鈍化が顕著となる中でもシェアトップをキープし他社との差を広げた。

 第4四半期の見通しについて、サムスン電子は「世界景気の鈍化による需要不振で、年末など季節的な効果は期待しがたい」と述べた上で、各事業部門の競争力差別化要素を拡大、強化する方策を推進するとした。今年の投資規模は、メモリー投資の小幅調整のため、連結12兆5000億ウォンの投資計画の小幅下方修正が予想されるという。

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