会議に出席した各国首脳=24日、北京(聯合)
会議に出席した各国首脳=24日、北京(聯合)
【北京24日聯合】韓日中と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の首脳が24日、中国・北京で「ASEANプラス3」非公式朝食会議を開き、国際金融危機の克服に向けた協力案を集中的に話し合った。

首脳らはその席で、金融危機を乗り越えるため11月に各国財務相と中央銀行総裁が出席する会議を開き、12月には首脳会談を開くことで合意した。またさまざまな経済危機の可能性に備え、外貨不足時に2国間で融通し合う通貨スワップ協定を拡大し、アジア債券市場育成イニシアチブ(ABMI)を育成すべきとの見方で一致した。

 特に、800億ドル規模のチェンマイ・イニシアチブ(CMI)の多国間共同基金を来年上半期までに造成することで合意したほか、域内経済の監視強化に向けた別途の機関設立も積極的に進めることにした。

 ASEAN加盟国と韓日中は5月に800億ドル規模のCMI共同基金を設立し、韓日中が80%、ASEAN加盟国が20%を負担することで合意しており、この日の会議で造成計画がより具体化された。しかし韓日中の出資率をめぐり、日本は国内総生産(GDP)を基準に、中国は外貨準備高を基準にすることを提案し、話し合いは難航している。

 首脳らはまた、金融危機の対応や政策調整に向けた域内協力の強化が必要だとの見方で一致し、危機の拡散を防ぐため国際共助に積極的に参与し、アジア諸国の役割を強化することで合意した。

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は、「今後の国際金融秩序改編協議は、先進国だけでなく新興国の立場と理解も反映できる方向で進めるのが望ましい」とし、多者間の協力体制拡大・改編時に新興経済国を加えるべきだと強調した。会議に出席した首脳らもこれに共感を示したという。

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