日産自動車のコリン・ドッジ常務=23日、ソウル(聯合)
日産自動車のコリン・ドッジ常務=23日、ソウル(聯合)
【東京23日聯合】日産自動車が来月、韓国市場に本格進出する。韓国自動車市場は消費の冷え込みやウォン安・円高などの厳しい環境に置かれているが、個性あふれる技術力とデザインで勝負をかけると意欲を見せている。
 コリン・ドッジ常務は23日、東京の日産本社で韓国取材陣と会い、「為替変動などで韓国市場進出は厳しいが、消費者がこれまで味わっていない独特な技術力とデザインで発売を準備している」と述べた。

 日産は来月から中型プレミアムスポーツ用多目的車(SUV)の「ムラーノ」とコンパクトSUV「ローグ」の韓国内発売を開始、来年2月には中型セダン「アルティマ」も投入する予定だ。ドッジ常務は、ムラーノとローグは性能とスタイルともに非常に個性的、アルティマも差別化されたセダンだと紹介する。韓国完成車メーカーのモデルと衝突・競争したり、既存の市場を侵食することはないとの見方を示した。ルノーサムスンの製品と車種が似ており激突の可能性が提起されていることに対しても、仕様や価格が異なるため、顧客層も異なると説明した。

 また、2005年から進出している同社の高級車ブランド「インフィニティ」を例に挙げ、同社の大衆車「ニッサンブランド」が韓国市場に定着するまでには1年程度かかると見通した。まずは3モデルを試験的に運営しながら韓国市場を学び、「キューブ」など徐々にラインアップを拡充していく予定だ。スポーツカーなど革新的モデルの投入も検討している。ドッジ常務は、韓国で発売する自動車は、燃費効率を高め、走行に楽しさを与える無段変速機(CVT)を搭載するなど、消費者にとって魅力的なものになると強調した。

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